TOKIOに関して思うこと

2回目のはてブロ更新がこの話題になるとは思っていませんでした。しかし、中丸くんのアナザースカイの際にいろいろ思ったことはあったのに、文章どころか言語化すらできなかった自分のせいです。ここ数日に関する独り言です。

 

UNIONが終わり、現実に引き戻されたおかげで、いつもの如くライブロスを味わいながら就活していた私。会社説明会が意外と早く終わったため、少し寄り道をして、さあ帰ろうと駅に向かい、何気なくTwitterを開いたら思わず目を疑う文字が飛び込んできた。

 

山口達也 強制わいせつ容疑で書類送検

 

血の気が引いた。リアルにスマホを持つ手が、さあっと青くなった。嘘だろ。普通にZIP出てたじゃん。どういうこと。そこから調べていくと、事件は2月に起こり、酒に酔った山口さんが番組の共演者と思われる女子高生にキスを迫り、それによって被害届が出ていた。現在は被害届が取り下げられていて、示談が成立しているということが分かった。山口さんがわいせつ行為?セクハラ?意味わかんない。一番そういうのをしっかりしている人だと思ってたんだけど?何で。どうして。

結局一つも理解ができないまま自宅に帰ると、私の姿を見るなり母が泣いた。母はトキオタである。特にリズム隊(松岡さんと山口さん)が好きだった。私は母の影響でトキオタになった(当時の私は幼稚園生)。TOKIOは私のジャニオタ人生の入り口だった。

気持ちの整理がつかなかったから、というのを言い訳にして許されるのなら、私は最初ハニトラだと思っていた。女子高生とはいえ、親の同伴なしに夜が深くなっていく時間に山口さんの家に行くなんて。普通、親に一言言ってから行くもんだろ。なんて思ってた。正直なところ。でも、よくよく考えたら、酩酊状態だったとはいえ、最終的に手を出してしまった山口さんが悪いとすぐに思い直した。手を出したやつが負け。山口さんは完全に黒だ。女子高生が警察に通報したことは間違っていない。彼女はちゃんと正しいことをしたのだ。

事務所からの短文の謝罪文に若干苛立った。一体誰書いたのかわからないが、何処の方に向かって謝っているのかがわからなかった。メンバーからのメッセージがジャニウェブで公開された。頭の中は真っ白で、何も入ってこなかった。だけど、4人それぞれショックを受けていて、悔しさや怒りがにじんでいたような気がした。長瀬くんのコメントに「25周年に向けてアルバムやツアーを制作していた」とあったことぐらいしか記憶にない。幼稚園の時からずっと好きな国分太一(以降、たいちゃん)のコメントに何が書いてあったかを覚えていない。

ビビットでのたいちゃんは1日にして疲れ切った表情だった。黒い地味なジャケットに、白ワイシャツ、黒ネクタイ。いつもの恰好じゃない。当然のように山口さんの事件に触れるアナウンサー。彼は仕事を全うしているだけだとわかってはいたのだが、コメントをしながらどんどん表情が曇っていくたいちゃんを見ていたら、福島のPRポスターをはがしていく映像を見たたいちゃんのあの顔を見ていたら、悔しさのあまり思わず泣きだしたたいちゃんを見ていたら、アナウンサーや共演者、番組スタッフ全員を一列に並ばせて、一人ずつ殴りたくなった。見ていられなかった。何でたいちゃんが謝らなくちゃいけないんだ。何でそんな顔させるんだ。でもたいちゃんは、「何があっても連帯責任だ」と言った。中丸くんも後にシューイチで言及していたように、私もその意見については賛成だと思った。中丸くんのコメントのような理由を抜きにしたって、きっと彼は、彼らは「連帯責任」を選んでいたと思う。23年間、それ以上の時間を連れ添ってきた仲間の不祥事を、たった一人に背負わすようなことはしないだろうと。グループとして責任を取るだろうと。そんな気がしていた。たいちゃんがスタジオ入るなり、共演者に謝り倒したり、別の報道番組で「擁護しなくていい、思ったことを喋ってくれ」と後輩などに連絡を入れていたことは、きっと世間からしたら当たり前のことなのだろうが、私はこういう対応ができるたいちゃんを、TOKIOを誇りに思っている。

山口さんの記者会見は、動画はいまだに全部を見れていないし、全文も読めていない。読むのも見るのもつらいという単純な理由だ(落ち着いたら全部読みます)。それでも、否が応でも、報道番組では記者会見の映像が流れてくる。これも断片的にしか見れていないのだが、私は一体誰の記者会見を見ているのだろうと思った。堂々としていて、男らしくて、筋を通すしっかり者という印象は、単なるイメージでしかなかったことに気付かされた。マイクを握りしめ、カタカタと小刻みに震えながら、涙を流して。「山口達也」がいなかった。おそらくあれが彼の素の状態なんだと、今は思う。記者に包囲された状態で、弁護士の付き添いのもと、できる限り受け答えをしている。声はか細く、弱々しくて。46歳のいい大人が泣きじゃくる姿を目の当たりにした私は、もう何も考えられなかった。とりあえず、あの時点では刑事処分が決まってなかった、その中で記者会見を開いたことは彼なりの誠意だったのだろうと思う。

翌日のビビットでは、記者会見を見たたいちゃんの厳しい言葉が流れた。グループ活動の再開を希望する発言に関して、「そんな甘えたことを山口からは聞きたくなかった」。リーダーはもっと苦言を呈していた。そして、4人での謝罪会見(これも全文はまだ読めていないので、落ち着き次第確認します)を見たとき、リーダー以上に怒っていたのは、山口さんを一番慕っていた松岡さんだった。そりゃそうだ。涙を流しながら、あんなに憤りを露にするのは、一番慕っていたからこそ以外に理由がない。甘ったれた考えが通るTOKIOなら、一日も早くなくした方がいいとまで言わせてしまっているのだ。長瀬くんは、静かに淡々と被害者への配慮を願っていた(ここ一週間のことを聞かれて、一週間のスケジュールを話すというような姿勢は相変わらずだった)。たいちゃんは、事件の詳細が分からぬまま、一番最初に騒動に関して謝罪しなければならず、厳しい態度でいなきゃいけないと分かってはいるけど、手を差し伸べてしまいそうになって自制することを繰り返し、毎日毎日それが起こっていると複雑な心境を明かしてくれた。甘い考えだと言い放ったあの発言に対しても、もはやどう聞いていいのか、彼自身も分からなくなってしまっていた。心も体も疲弊しきった4人の姿。メンバーはニュースになるまで事前の報告はなかったものの、連帯責任という意思を固めたこと。30日に5人で集まったときに、山口さんが土下座して謝り、かばんから封筒を取り出した。「退職願」と書かれた辞表をメンバーに渡して、「これ以上迷惑かけたくないからTOKIOをやめます、やめさせてくれ」と言った。辞表はリーダーの手元にあって、処遇はまだ決まっていない、と。私がこれを聞いて思ったことは、松岡さんが会見でこのことに関して述べていたこととほぼ同じだった。泣いた。泣くだろうなとは思っていたが、私の泣きのピークはそこだった。どこまでもずるい人だと思った。事件が発覚しても、無期限謹慎が決まっても、会見の場で甘えた考えを口走っても、山口さんを嫌いになれなかったのに、辞表をメンバーに託して辞めるだなんて、4人が結論をすぐには出せないと、多少なりともわかってたはずなのに、責任を取って辞めるだなんて、迷惑をかけたくないからって、どんだけ甘ったれなんだよ山口さんは。全然嫌いになれてないけど。

辞めることは簡単だ、と彼らは言う。何度も解散しかけたけど、その度に話し合って、難しい方(継続する)を選んできた、と彼らは言う。それを踏まえてると、尚更思う。どうか逃げないでほしいと。責任を取って辞めるというのも、一つの選択肢としてはあると思う。けど、グループに所属している者として、グループに所属し続けて、また信頼してもらえるように努めていくのが筋ってものではないのかと私は思う。4人が折角矢面に立ってくれているのだから、それ相応のものをメンバーに、グループに返していくべきだと私は思う。こんなに大切に思ってくれているメンバーのもとを、簡単に離れるなんて言うなんて、と私は思う。けれど、山口さんは山口さんなりに必死に考えたのだろうと思う。考えた上での決断だと思う。きっと他のグループのあの時も、あの時も。めちゃくちゃ悩んだと思う。気持ちは分からなくもない。事前報告をしなかった山口さんの気持ちも、何となく分からなくもない。山口さんの頭に、何回メンバーの顔が過ったのだろうか。その度に、迷惑をかけてはいけない、心配をかけたくない、怒られたくない、自分で何とかしなきゃと思っていだんだろうなあと思う。しかし、事は想像以上にデカくなりすぎた。手に負えなくなってしまった。もうどうすることもできなかった。

いずれにせよ、山口さんがちゃんと自分と向き合って、被害者とそのご家族に向き合って、お酒と向き合って、罪と向き合って、これから生きていってほしいと思う。築き上げてきたものを崩壊させた事の重大さを、死ぬまで噛みしめてほしいと思う。そして、山口さんには真正面から向き合ってくれるメンバーがいるという事実を生涯忘れないでほしいと思う。

 

待つことしかできず、好きな人たちの健康と幸せをただただ祈ることしかできないオタクの独り言です。いつでもいいから帰ってきてください。できれば5人で帰ってくることを、そんな未来が来ることを願っています。